茅葺き民家の前を水路が流れています。
灌漑水路として利用されていますが
こどもたちの格好の遊び場。
このあたりは阿武隈山系の沢水があつまり
とても水が豊かなところ。
農家の人たちにとっては
生活を支えるとても大切な水でもあります。
水は冷たく清らか。
この水の清明さはまわりをとりかこむ
山や森からの贈り物です。
落ち葉でふっくらとした森の地面は
雨水をたっぷりと含んだスポンジのよう。
このおかげで雨水は一気に川に流れ込むことなく
伏流水がじわじわとにじみ出し沢水となり、
山々の無数の沢水が一本の川となって
村の中心を静かに流れていきます。
村には水道がありません。
ほとんどの家がこの沢水や地下水を利用しています。
水脈が豊かで10メートルも掘れば
井戸水が湧き出るそうです。
水が豊かだと、農作物も豊か。
そしてなによりも
心が豊かになるのを感じます。