田舎暮らし。
夏の朝は早い。
空が白んだ4時過ぎには家の前の田んぼで
農耕機の作業音が聞こえ始めます。
5月に訪れたときは耕耘機の音でしたが、今は夏。
草刈機が元気よく鳴り響いています。
茅の葺き替えがかっての村の相互扶助の慣行、と以前書きましたが
村の生活は「助け合い」がその根底にあります。
道や水路は村の人たちの共同作業によって
整備・維持管理されています。
草刈りもその大切な共同作業。
この時期は道端で黙々と草を刈り取る人たちに出会います。
ほかにも冠婚葬祭や消防活動など
村の人たちはお互いに助け合いながら
地域を守っています。
都会と違って田舎では人間関係が生活の礎。
何度かここで過ごすうちに次第に顔見知りの人が増え
茅葺きの家にも村の人たちが立ち寄っていきます。
畑で取れたナスやキュウリを届けていただきました。
漬物もいただきました。
よく山の話を伺う林家の方には
「家でミツバチを飼っているから」
と言って、なんと、巣ごと
ハチミツをわけていただきました。
ミツバチの巣にはハチミツはもちろん、
天然ワックス素材の蜜蝋(みつろう)が含まれています。
産地直送の蜜蝋。
民家の柱を磨いてみようか・・・
東京に帰ってからこの写真を知人に見せたところ
「これ、トンカツ!?」
いいえ、ハチミツのつまったハチの巣(蜜蝋)です。