入梅。
傘の花が咲き始め。
福島の里山のかやぶき民家で過ごす機会に恵まれました。
農村は今が田植えの季節。
鏡のような水田に映る山の新緑が鮮やかです。
すすきや稲穂はやがて民家の屋根材に。
近くの山から伐り出された間伐材は
薪燃料として炉をあたため、
灰はやがて田畑の肥料となり、
やがて大地に還っていきます。
いろりからたちのぼる煙は
燻し作用により茅葺屋根を害虫から守り、
屋根材を長持ちさせるのに役立ちました。
ここでは、農・林業を通じて
自然と共存する住まいの営みが
今でもしっかりと、息づいています。