土。
木とおなじく、とてもとても身近な素材。
土器。
そう、土のうつわは人類史上最大(?)のロングセラー。
人がはじめて土を手にしたときから、
人と土のおつきあいの永続性は約束されていたのでしょう。
土のぬくもり、
といえば誰もが感得できるほど、
その素性は人のからだにも、こころにも
とてもやさしいものです。
なにしろ長い冬を土の中で過ごす動物たちが
そのぬくもりを実証しています。
火。
人は焼く、ということを知り、
土の活用技術を手にしました。
陶器の誕生です。
以降、
おびただしい人たちが、その土のうつわに魅せられ続けてきました。
わたしもそのおびただしい人たちがとりこになった世界にハマったひとり・・・。
川内村はクマも、リスも、カエルも、みんな冬は土の中。
火をおぼえたワタシは寒さ厳しい真冬でもせっせと土いじり。
春になって冬眠から覚めた動物たちと同じくらい、
千度を超す火の中をくぐり抜けてきたうつわたちに、
ワタシはただただ、畏敬の念を抱くのです。