ひと さと
ムラ
やま


人里・里山・山村の風景
土のこと 3

2004.11.7



薪の「壁」がほぼ燃やし尽くされた頃、
最後の夜を迎えました。

煙突から勢いよく炎が上がるほどに
窯の中の温度は最高潮に達します。

薪が燃えると灰になり、高温で焼かれることによって
次第に溶け出し、ガラス質の釉を形成し
陶器に美しい装いをあたえる・・・
と、陶芸家が話してくれました。

作品は火を落とした後も、余熱の中でさらに一週間寝かされます。

炎が落ち着いたころに中をのぞくと
オーロラのような(と言っても私は見たことがありませんが)美しさ。

かすかに生命の息吹きが聞こえてくるようです。

どんな表情をして焼きあがるのか、
とても楽しみです。

やきものがもっている、土の温かみや手触りの優しさ、風合い・・・

お皿や器、お椀などが身近な生活に溶け込むように
土に包まれた家をつくることができれば、
きっと落ち着きとやすらぎをもたらしてくれるだろう、
と、そんなことを感じた秋の一週間でした。


建築家
CHUHEI
SAKAI
@坂井忠平
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