ひと さと
ムラ
やま


人里・里山・山村の風景
野良仕事

2005.5.4



ゴールデンウィーク。

大型連休。

行楽地のにぎわいをよそに、
農家では田植えの準備に追われています。

田んぼに水が張られると、
待ちかまえたようにカエルの合唱がいっせいにはじまります。

ある晴れた日、かやの採集を手伝いました。

その昔、かや集めは村の農家の人たちの共同作業でした。

今は、ところどころに自生している「よし」や「すすき」を、
個人的に刈り集めているところが
わずかに残っているいる程度。

毎年、年越し前に刈りとったすすきは、
茅場(これも昔は村の共用の場でした)に集められ、
ひと冬の期間、自然乾燥させられます。

そして春、
農繁期を迎える前に
それぞれの農家に分配していたそうです。


かやは、かつぎやすい大きさに束ねられ(これを一把といいます)、
昔は馬の背に乗せたり人が担いで、
茅場から農家に運ばれました。

人の背だと3把、馬だと6把が、
一度の輸送量だった、とのこと。

今は、トラックの背に積んで、2〜3度の往復ですみますが、
当時は、かなりの労力を要したことでしょう。

風にそよぐすすきの穂は軽やかですが、1把を担いで見ると、
薪束にして4,5束分ほどの重さ。

農家の人たちも、
かっての日本の建築文化の担い手だった・・・

茅葺民家を見ていると、つくづくそう思えてきます。


建築家
CHUHEI
SAKAI
@坂井忠平
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